【床下展】お化け嫌い、イヌカレー好き【泥犬】
4/11行ってきました!『床下展』トコシタ!
劇団イヌカレー・泥犬「床下展」
シャフト作品でお馴染みの劇団イヌカレーのオス犬こと泥犬さんによる初の個展です。
先に言っておきますが、イヌカレー大っ好きです。
世界観は独特で不可思議、クセがかなりあるがそこが魅力的!
たまにクセが強くて引いちゃうときもありますが、遊び心溢れ、わが道ブレずに突き進んでる様が好きです。
そんな泥犬さんの個展を軽くレポート。
今回は私ぽていとーの体験談も入っていますので、いらない方は飛ばしちゃってください。
目次
▶個展全体
▶ 空間
▶ 雰囲気
▶ 展示物
▶まとめ
入館するのに悪戦苦闘
ここから体験談。
2Fの受付で(入場料500円)をお支払い
わくわくしながら
いざ、床下展の扉を開こうとしたら、 開かない!
うんともすんともいわない!入り口間違えた?いや、あってるはず。焦る!
戸惑いながらも試しに、強い力で押してみたところ…開きました!
開いたものの勢いそのまま、突進するように入室(汗)
扉がぴったり閉まっている時は、鍵がかかってるように固いので、皆さんも気を付けてくださいね…。
イヌカレー空間
入った途端、異様な空間に全身を包まれ「うわっ…」と声が漏れます。
薄暗い部屋、甘い香り、 仮面を被ったマネキン、鳥籠etc.
様々な情報が頭に入ってきます。
人の気配はまったくない
しん…と静まり返った空気が流れているだけ
一人きりの空間
異様な空気に圧倒される
……ちょっとこわくなってきました。
『 ────── 』
ふと、 部屋から声が
…ん?
誰もいないのにこえ?
こっわ…
こわいこわい
なになに
私、お化け・ホラーほんと駄目なんです…
足がすくむ
聞き耳をたてて単語を拾います。
『──カネリコ──』
…カネリコ?
あっ、あぁ~、なるほど…朗読か!!!
出所は部屋に流れる「床下」を舞台にした御話しの朗読でした。
本っ当~に、ビビりましたっっ!!!
いやっもうね、入った瞬間、一気に空気が変わって空間に包まれ呑まれ圧倒されます。
私のときは部屋に気配がまったくなく。
恐いくらいの静寂に包まれた瞬間に声が聞こえる…。
ファっ!?ってなりますよ、一人でイヌカレー空間に放り出された気分でした。
まど☆マギの第一話でまどかとさやかが結界に迷いこんで困惑しているところにアントニーの声で恐怖心を増幅させるシーンを軽く体験しちゃった感じ!
怖じけづいたのか
無意識に振り返り、背後の扉を確認しちゃいましたよ。
振り返えったときに気づきましたが、扉付近に坂本真綾さんからのフラワースタンドが飾られており、
甘い香りの正体はこの花だったようです。(雰囲気作りに一役かっていますね)
突っ立てるわけにもいかないので正面に位置する泥犬さんの作品まで恐る恐る歩を進めていきます。
そこには「床下」を舞台とした作品が飾られていました。
正直、このときは気もそぞろで絵が頭に入ってこなかったです。
また後でしっかり観ようと思い、
この一角の最後の作品から他の展示物をみるため振り返ると
…目と鼻の先に鳥籠が!
…びっっっくりしたぁっ!
「振り向いたら背後に人がたっていた」時の驚きようでした。
予期せぬ事態に息をのみます。
ビビりですね、まったく…
心臓飛び出すかと思ったよ…。
そうこうしていると、他のお客様が部屋に入って来ました。
──一人きりの空間終了──
不思議なもので感じる空気が柔らかくなり、視野が広がっていきました。
なにを怖がっていたんだろう?と思ってしまうくらいに視界が明るくなり、
泥犬さんの遊び心溢れるパステルカラーな空間が広がっていたんです。
余談ですが
視野が広がってから鳥籠を再度確認してみたところ目と鼻の先に飛び込んでくる距離ではまったくなく、空間に呑まれて錯覚を起こしていたようです。
あたしって、ほんとビビり…。
それにしても、
ビビり・一人きりなどの条件がそろっていたとはいえ、
まさか呑まれるとは思ってもみませんでした。
イヌカレー空間を一度は体験してみたい!と考えてはいたのである意味では少し叶ったのかも?(笑)
何はともあれ、希少な体験をすることができました!
以上、体験談でした。
・・・
個展全体
ここからは、個展の軽い感想です。
空間
壁、足元、天井、音、香り…
空間すべてを使って「空間」そのものを作り上げています。
軽く『イヌカレー空間』を彷彿とさせられますね。
雰囲気
入り口付近は暗く、ちょっと不安を感じます。
まさに「床下」に迷いこんでしまったかのような雰囲気。
空間に慣れるにつれて泥犬さんの遊び心溢れる世界に変わっていきます。
部屋の奥は白いカーテンがかかっていて入り口よりも広く明るく、ゆったりとした印象を持ちます。
展示物
「床下」をテーマにした作品の感想です。
ただ一言、
ウガロ様がかわいい! ポストカード買っちゃいました!大事にします!
あと、死神の犬みたいな顔や台詞も好きでしたね。
やはり泥犬さんのキャラは魅力的なデザインをしています。
作品・内容では
・ポストカードになっているウガロ様のシーン
・ディディミルが尻尾を追いかけるシーン
がお気に入りです。
作品はコラージュ手法が多く用いられ、デジタルに加工されていないためか生で観ると迫力があります。
映像やデジタルイラストも好きですが、
現物の触ってみたくなる質感が、素敵な持ち味を出していて良いですね。
「床下」の御話の内容は展示された作品をご自身の目で眺めながら読んでいただくことを推薦いたします!
─他にも魅力溢れる作品がたくさん。─
・坂本真綾さんのエッセイ「満腹論」・「ユニバース」のイラスト
・バンドPlastic Treeとのコラボイラスト
等があり、クララドールズもいたりします。
ケリ姫スイーツコラボのドレスは組み立て前と後があり、加工後の違いや組み立て方をみることができます。
周りには小物が散らばっていて、噂によると天井から吊るされた鳥籠の「coming soon」と書かれた紙は順次作品と入れ替わるそうです。
小物はゾッとするものから可愛らしいものまで多種多様ですが、すべてに泥犬さんらしさが出ています。
小物は全部泥犬さんの私物なんですかね?
部屋の一番奥にはメッセージノートが置かれてあり、訪れた方がイラストやコメントを残していました。
私もイラストとコメントを添えさせていただきました。
まとめ
イヌカレーさんの作品は『メルヘンホラー』と称されることがあります。
キュートで可愛らしいキャラクターと幻想的かつ不気味で毒とトゲのある雰囲気が絶妙にマッチしているんです。
「お化け・ホラー」は“恐怖”を題材にしています。
一方、泥犬さんの作品は「童話やお伽噺」の不気味さ、不安定さを感じさせるものはあっても、“恐怖”を煽り続けるものではないんですよね。
不気味さの中に見え隠れする憎めなさがあると個人的には思っています。
この絶妙なバランスこそが人を惹きつける魅力につながっているのでしょう。
そんな「劇団イヌカレー」泥犬さんによる個展『床下展』
空間・雰囲気
すべてが泥犬ワールド
・イヌカレー空間に一度は浸かってみたい
・純粋にイヌカレー・泥犬作品が好き
という方は画面の向こう側でみていた世界を是非とも『生』で体感してみてください。
開催日 :2016年4月8日(金)~5月9日(月)
営業時間:月~金/13:00~20:00 土日祝/12:00~19:00
入場料 :500円(開催中の展覧会共通)
会場 :parabolica-bis(パラボリカ・ビス) 東京都台東区柳橋2-18-11
リンク :http://www.yaso-peyotl.com/archives/2015/10/inucurry_yukasita.html